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クリニック所長からの一言 久代 登志男(循環器内科)

『夢』、『希望』、『心』。ライフ・プランニング・センターを創設した日野原重明が色紙を頼まれた際によく書いていた言葉です。コロナ禍で人々の交流が制限されてしまい日々の生活から遠のいてしまいがちな言葉ではないでしょうか。
私たちホモ・サピエンスは社会をつくって支え合って発展してきました。
しかし、そのこと自体が感染リスクを高めると言われると、生活のあり方が問われているようで心もとなくなってしまいます。健診を含めた医療から遠ざかってしまった方も多くいらっしゃいます。
しかし、このような状況だからこそ健康管理に配慮しながら社会の一員として今まで以上にお互いを思いやる心が大切ではないでしょうか。
定期的な健診を通じて生活習慣病の予防と悪性疾患の多くは早期発見できるようになっています。
現状ではアルツハイマー病を予防することは困難ですが、近い将来に進行を防ぐことはできるようになると思います。そのような時代に後半の人生を幸せに生きるため、どうすればよいのか、医療と社会のあり方について必要な準備を今からはじめるべきではないでしょうか。
人工知能(AI)の発展は目覚ましく、医療にとっても不可欠な技術になりつつあります。画像診断やAIを活用したロボット手術も今とは比べ物にならないほど進歩するでしょう。知識の量と解析にヒトがAIに太刀打ちするのは難しいですが、心を持つヒトでしかできないことがあります。医療の分野では、医療者はAIを活用しながら、今まで以上に心のこもった医療を実践し、夢と希望を語り合う能力が求められます。そうすればAIの活用により医療は素晴らしい展開ができるはずです。
日野原記念クリニックのスタッフは、『夢』と『希望』を大切にし、『心』のこもった医療を実践し、受診される方々の健康管理に役立つように努力いたします。