財団理事長ご挨拶
2024年は元旦に能登半島地震があり、 波瀾のスタートとなりました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。阪神淡路大震災から29年の間に東日本大震災、熊本地震、 そして能登半島地震が起こりました。個々の地震は数百年、 数千年の周期で起こるようですが、災害は忘れた頃に起こるのではなく、身近な出来事として考えている方が多いのではないでしょうか。
今年は、故・日野原重明がクリニックの運営母体である(一財) ライフ・プランニング・センターを設立して50年目になります。 日野原重明は、「ライフをただ疾病との闘いの人生として捉えるのではなく、生命の質、生活の質(QOL) を考えての価値ある人生、気品のある人生をいうのである。 人間の命にそのような豊かさを与えるためには、その年齢ごとに応じたいのちや生活の質を高める必要がある。 そのようなことを考えて、人々が健やかな生涯を生きるための援助をどうするかというのが私たちのゴールである。」 と述べ、大きな医療施設では難しい、 個々の人々に寄り添った医療を実践するためにクリニックをつくりました。半世紀の間、 私たちは、その精神を大切にしながら日々の医療を実践しています。
一般財団法人 ライフプランニング・センター
日野原記念クリニック 理事長 久代登志男
所長ご挨拶
当クリニックは聖路加国際病院の名誉院長であった故日野原重明が50年前に開設した財団法人の医療施設であり、港区三田で診療を開始しました。 笹川記念会館建て替え工事に伴い、令和5年1月より港区高輪で再スタートを切りました。
開設当初より、財団理念の「一人ひとりが与えられた心身の健康をより健全に保ち、全生涯を通して充実した人生を送ることができるように共に歩む」をもとに個々の受診者に最適な医療、情報を提供できるようスタッフ一同努力してまいりました。
現在、日本は超高齢社会であり平均寿命、 健康寿命 (自立した生活ができる期間)ともに世界一 (令和4年 WHO) です。 平均寿命と健康寿命の差は 「不健康な期間」といえますが、日本は先進国の中でこの差が大きいことが指摘されています。 この増悪因子として、肥満、糖尿病、高血圧、 脂質異常症などの関与が示されています。 より充実した人生を送るために、 この健康年齢の引き上げが医療の最重要課題だと感じており、より良質で適切な診療を実践していく所存です。
今後も最良の医療を求めて、スタッフ一同努めてまいりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
一般財団法人 ライフプランニング・センター
日野原記念クリニック 所長 赤嶺靖裕