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各種検査のご紹介

1)上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
 上部消化管(食道~胃~十二指腸)を検査するために内視鏡を食道に挿入する経路として、長い間、経口ルートが使われて来ました。図1aに示すようにこのルートは舌の根元(舌根部)を通過するため、どうしてもその部分を圧迫することになります。自分の指を口の奥に入れて舌の根元を押さえてみると判ると思いますが、吐き気が生じます。これが嘔吐反射です。内視鏡検査で皆さんが最も辛いと思うのは、検査中の嘔吐反射で、特に嘔吐反射が強い人では耐え難い苦痛となります。しかし、これまでは口以外の挿入ルートが無いため、喉の麻酔を工夫したり、施設によっては鎮静薬を注射して眠った状態で検査したりといった対処がなされて来ました(当クリニックでは鎮静下での検査は行っていません)。

 その後、技術の進歩に伴い内視鏡の画質(見えやすさ)を犠牲にすることなく内視鏡の太さを細くすることに成功しました。その結果、鼻の穴からも挿入できる太さの内視鏡が開発され、経鼻ルートから食道に内視鏡を挿入することが可能となりました。経鼻ルートから内視鏡を挿入する最大の利点は、図1bに示すようにスコープが舌根部を圧迫することがないため、嘔吐反射が出にくく、検査中の苦痛が少ないことです。しかも当クリニックで新たに導入した経鼻内視鏡(GIF-H190N)はハイビジョン仕様により、非常に良好な画質が得られるため、経鼻内視鏡が開発された当初に危惧された低画質による診断能の低下といった心配もありません。

2)婦人科超音波検査
 当院では、婦人科診察にvoluson P8を使用しています。これにより、高画質な映像でより精度の高い画像診断を行っております。また、以前の機種と比べ経膣プローベが小型化されましたので、プローベ挿入時の患者様のご負担が減りました。どうぞ安心して婦人科超音波検査をお受けください。

3)腹部超音波(エコー)検査
 令和元年より導入した最先端技術を搭載した超音波画像診断装置Aplioi700は、これまでにない高精細画像の描出が可能であり、従来ではぼやけて見にくかった深部の病変などをより明瞭に描出できることで、がんなどの早期発見に役立つことが期待されています。