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1日に必要な水分摂取量は? ー熱中症対策ー

気温が上がり熱中症が心配な季節になってきました。この時期は、まだ体が暑さに慣れていないうえ、日常的にマスクをつけていることで呼吸数や体感温度も上がり体に負担がかかっています。体の中の水分が不足すると、熱中症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞、エコノミー症候群など、さまざまな健康障害のリスクのもととなります。脱水症状を防ぐために、のどが渇く前の水分補給を心がけましょう。

さて、成人が1日に必要な水分摂取量はどのくらいでしょうか?答えは2.5リッターです。これは、お食事中の水分、汁物なども含んだ量です。1日に必要な水分摂取量は正確にいうと年齢や体重でも違ってくるのですが、多くの方で不足気味で、平均的にはコップの水をあと2杯飲めば一日に必要な水分摂取量を確保できるといわれています。

起床時、スポーツ中やその前後、入浴の前後、寝る前には水を飲みましょう。寝る前は枕元に水分をおいて就寝すると良いですね。また、屋内・室内であっても汗をかいています。テレワークの方も、のどの渇きを感じる前にこまめな水分補給をしましょう。

砂糖や塩分などの濃度が高い飲み物は、吸収までの時間が長くなるため、注意が必要です。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排せつしてしまうので、水分補給としては適しません。腎臓、心臓等の疾患の治療中で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、指示に従ってください。

管理栄養士 西 朗子