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心電図って誰の電気?

人間ドックや健康診断では、当たり前のように実施される心電図検査。

この検査は、心臓が動いた時に電気が発生し、その電気の大きさや方向を波形として記録しています。

心臓は筋肉(心筋)で出来ており、その筋肉が動く時に電気を発生します。でも、その電気が本来の流れたい方向に流れていない時に、電気の向きが変わり、記録波形に変化が生じます。

この時に、「あれ?記録波形に変化があるぞ?」と気づく、それはつまり「心臓の筋肉(心筋)に何か変化があるのかも?」と気づくきっかけとなります。

心臓は毎日毎日、自分で動かそうと意識せずとも一生懸命動いています。

この心臓の動いている様子を、心電図は「動く回数=心拍数は適度な数か」、「動くリズム=調律は一定か」、「心臓の血管がつまっていないか=波形の形は異常ではないか」等々、たくさんの情報を与えてくれます。

また逆に、「なんだか動悸がする気がする」、「なんだか胸に違和感があるのだけど」という不安な症状があるときに、その症状の原因が心臓によるものなのか、あるいは別の要因なのか、心電図検査をすることにより、スクリーニング(選別)することができます。

時に、初めてこの検査を受ける受診者の方に、「痛くないですか?!」、「電気が流れたりするんですか?!」とちょっと不安そうに聞かれるときがあります。

でも、安心してください、心電図は、検査を受ける側の人から機械が電気を受け取っています。

心臓から発電される、あなたの大切な電気、ホンノ少し、お貸しください。その電気が、病気の早期発見の力になっています。

検査技師