スタッフ通信
身近な話題
今日は最近あった身近な話題をさせてもらいます。
最近、健診でも指摘されることの多い逆流性食道炎について、これまで何度か話題に取り上げさせてもらっていますが、私の外来に就寝後に胃酸の逆流が起こり、夜中に目が覚めることがあるとの訴えで来られた方がいらっしゃいました。勿論、逆流性食道炎の症状ですので、胃酸分泌を押さえる薬を処方することになるのですが、その方が次に外来に来られた時、薬の効果を確かめようと質問すると、今はもう薬は飲まずに済んでいると話されました。理由を聞くと、夕食の時に飲んでいたお酒の量を半分にしたところ逆流が全く起きなくなったとのことで、薬に頼らない姿勢に甚く感心した次第です。逆流性食道炎は胃酸過多になると起き易くなる疾患で、日頃から胃酸分泌を増やす食べ物・飲み物を摂り過ぎないようにする注意が必要ですが、そういう意味では生活習慣病の一面もあると言える疾患です。ですから、この方のように生活習慣を変えることで、薬に頼らずに症状を改善できたことは予防医学に取り組むクリニックの医師として大いに評価したいと思います。
消火器内科 光永 篤